鳴き声でわかる犬の気持ち
犬は豊かな感情を持つ生き物です。日常で感じる様々な気持ちを、仕草や鳴き声など全身で表現しています。鳴き声は人間にとっての言葉のようなもので、ひとつひとつに意味があるんですよ!
〇「ワンワン」吠える
犬の鳴き声といえば「ワンワン」ですが、吠えるのにはいろいろな理由があります。
①嬉しくて声が出てしまう
走って遊んでいる時や、飼い主さんが帰宅したときなど、楽しい!嬉しい!といった気持ちが溢れて声が出てしまう場合があります。
②警戒 威嚇
散歩中に他の犬や知らない人に吠えるのは、警戒や威嚇によるものです。
自分自身や縄張りを守ろうとする防衛本能ですが、だれかれ構わず吠えたり、対象がいなくなっても吠え続けるような場合には、散歩ルートやしつけが必要かもしれません。
〇「ウ~」と唸る
低く太く「ウー」と言っているときは威嚇。怒っている時の声です。
食べ物やおもちゃ、子供など自分のものを守ろうとする時や、嫌なことをされた時に唸ります。
〇「キャン」と高く鳴く
①何かにびっくりしたり、痛みを感じた時にとっさに出る声です。
犬同士や人とぶつかったり、不意に体を触られたときなどにキャンと鳴くことがあります。
人間も反射的に「キャ」と言ってしまうのと同じような反応です。
②「キャンキャン」と長く鳴いている場合には、パニックになってしまっている可能性があるので、慌てずに一度落ち着かせてあげましょう。
犬が全然落ち着かない場合や震えている場合には、大けがをしている可能性があるので、早急に動物病院で診てもらいましょう。
〇「ウォーン」と長く鳴く
①オオカミの名残で、遠くにいる犬とコミュニケーションをとるために遠吠えをすることがあります。
飼い主さんが出掛けてしまった時に、寂しさから遠吠えをする犬もいます。遠くにいる飼い主さんとコミュニケーションをとろうというオオカミ時代のなごりなのです。
②救急車や消防車のサイレンの音に反応して遠吠えをする犬もいます。
一説によると、サイレンの音が遠吠えの周波数に近いので反応してしまうことがあるようです。
〇「クーン」と鳴く
①甘えたいとき
②寂しいとき
③叱られた後
子犬の時期に多いのですが、成犬になってからでも飼い主さんに甘えたいときなどに鳴くことがあります。
言葉を使って話すことができないからこそ、声色やトーンに耳を傾け、愛犬の気持ちを少しでも理解してあげたいですね。